「1年内返済予定の長期借入金」や「リース債務(流動)」はどのブロックに置きますか?
カテゴリ: 借入・リース・関係会社
ブロックII「長期のお金」の調達側(固定負債の仲間)に置きます。 決算書の上では流動負債に表示されていても、です。
なぜ流動負債なのにブロックIIなのか
スタークボードの振り分けは、決算書の「流動か固定か」という表示ルールではなく、そのお金を「どういう契約で調達したか」 で決めます。
- 「1年内返済予定の長期借入金」は、独立した借入ではなく長期借入契約のうち返済期日が近づいた部分です。契約としては長期借入そのもの
- 「リース債務」は、リース資産(固定資産としてブロックIIの運用側に全額入っています)とセットの設備調達の裏返しです
もしこれらを短期側のブロックに置くと、同じ1本の契約がブロックIIと短期側に泣き別れになります。リースの場合は資産が丸ごとII・負債が半分だけ短期側という歪んだ形になり、「長期的な使い道と長期的な調達が釣り合っているか」というブロックIIの意味が崩れてしまいます。
決算書の「1年基準」とスタークボードの違い
決算書が「1年以内に期日が来るものは流動負債」と表示するのは、債権者が短期の支払能力を見るためのルールです。スタークボードは一時点のお金の構造を見る道具なので、「いつ期日が来るか」という時間の情報は使いません。使うのは「どんな契約か」だけです。
まとめ(置き場の早見)
| 科目 | 置き場 |
|---|---|
| 1年内返済予定の長期借入金 | ブロックII 調達側(固定負債系) |
| 1年内償還予定の社債 | ブロックII 調達側(固定負債系) |
| リース債務(流動・固定とも) | ブロックII 調達側(固定負債系) |
| 短期借入金(手形借入・当座貸越など) | ブロックIV「回すお金」 |
なお、この置き方を変えても現金一致チェックと格付けは変わりません。変わるのは「会社を支えているお金」の見え方です。