社長からの借入金(役員借入金)は、実質的には返さなくていいお金です。純資産として入力してもいいですか?
カテゴリ: 社長個人の貸付・借入
気持ちはよく分かりますが、決算書のとおり負債として入力してください。純資産への読み替えはしません。
入力方法
| 科目 | 決算書上の区分 | 置き場 |
|---|---|---|
| 役員借入金(固定負債に計上) | 固定負債 | 固定負債合計に含める(ブロックII 調達) |
| 役員借入金(短期借入金に計上) | 流動負債 | 短期借入金欄(ブロックIV) |
| 役員貸付金・社長への仮払 | 流動資産 | ブロックV 運用に明細追加 |
| 役員貸付金(長期) | 固定資産 | 投資その他の資産欄(ブロックII 運用) |
なぜ純資産に読み替えないのか
「社長借入は実質資本」という見方は、銀行の実態査定では確かに使われます。しかしそれは**銀行ごと・場面ごとに流儀が違う「解釈」**です。
このツールは「誰が入力しても決算書と一対一で照合できる」ことを信頼性の土台にしています。解釈を計算に混ぜると、人によって違う表ができてしまいます。だから——
- 計算の層: 決算書のとおり機械的に転記する(主観ゼロ)
- 解釈の層: 「役員借入○○円は実質資本性あり(返済予定なし)」と所感メモに書く
の二段に分けます。銀行に説明するときは、表とメモをセットで見せれば「機械的に作った正確な表+実態の補足」という一番信頼される形になります。
逆向きの「役員貸付金」はもっと注意
会社から社長への貸付は、銀行が最も嫌う科目の一つです。「会社のお金が社長個人に流出している」と読まれ、**実態査定では資産価値ゼロ(純資産から控除)**とされることもあります。残高がある場合は、解消の計画を所感メモに書いておくことをおすすめします。