「総額」と「純額」はどちらを入れるべきですか?合計が合わない時はどうすればよいですか?
カテゴリ: 総額・純額/合わない時
結論
- 入力は原則として、決算書に載っている表示に合わせます。
- 純額表示の科目は「純額」で入力(例:売掛金が「売掛金-貸倒引当金」で表示されている場合)
- 総額と控除が分かれている場合は、総額と控除を分けて入力(例:貸倒引当金、減価償却累計額など)
- 合計が合わない時は、まず単位(百万円/千円)と丸めを疑い、次に二重計上・入れ忘れ・符号を確認します。
- 大企業の開示は百万円単位や億円単位で丸められており、端数でズレることがあります。円単位で入力するのが最もおすすめです。
- それでも最後に数円〜数百円レベルのズレが残る場合は、「短期的なお金(V)」に『その他/調整』を設けて微調整します(ただし、原因不明の大きな差は調整で埋めません)。
1) 「総額」と「純額」の基本ルール
初心者が迷いやすいのは、同じ内容が「総額」「控除」「純額」で表現される点です。スタークボードでは次のルールで統一すると安定します。
ルールA:決算書が“純額表示”なら、純額で入力
例えば、決算書で
- 売掛金(純額) のように書かれている場合、まずはその純額を入力して構いません。
ルールB:控除項目が別掲されているなら、分けて入力
代表例は次の2つです。
- 貸倒引当金:売上債権の控除(マイナス資産)
- 減価償却累計額:固定資産の控除(マイナス資産)
この場合は、
- 総額(例:売掛金)
- 控除(例:貸倒引当金) を分けて入れ、ボード上で純額になるよう整理します。
※どちらの方式でも最終結果が同じなら問題ありません。ただし「分析の説明」を重視するなら、控除項目は分けておく方が理解しやすくなります。
2) 合計が合わない原因トップ3(まずここを確認)
合計が合わないときは、多くの場合、次のいずれかです。
1) 単位の取り違え(百万円/千円/円)
大企業の開示は百万円・億円単位で丸められています。
- 百万円表示を円として入れてしまう
- 円表示を百万円として入れてしまう こうしたミスが最も多いです。
**おすすめは「円単位」で入力」**です。丸め誤差が最小化され、合計が合いやすくなります。
2) 二重計上(同じものを2回入れている)
例:
- 借入金を短期と長期の両方に入れてしまう
- 「未払金」と「未払費用」を同じ内訳で重ねてしまう
- 「前受金(契約負債)」と「売上」を混同してしまう
ボードは“整理の仕組み”なので、同じ実態を2回入れると必ずズレます。
3) 入れ忘れ・符号(+/-)の誤り
- 小さい科目(その他流動資産/その他流動負債)を入れ忘れている
- 控除項目(貸倒引当金、減価償却累計額)をプラスで入れている
- マイナス表示の科目(自己株式など)をプラスで扱っている
3) 「端数が合わない」問題(大企業でよく起きる)
大企業の財務諸表は、百万円単位・億円単位などで丸められているため、 理屈としては正しく入力しても、端数で合わないことがあります。
この場合の推奨対応は次の通りです。
- 可能なら円単位の元データ(試算表や注記の詳細)を使って入力する
- それでも数円〜数百円(または表示単位相当)のズレが残るなら、 「短期的なお金(V)」に『その他/調整』を設けて微調整する
ここでの調整は、あくまで“丸め誤差の吸収”です。大きな差を調整で埋めると、原因が見えなくなります。
4) 微調整を入れてよいライン/ダメなライン
- 入れてよい:表示単位の丸めで生じる、説明可能な小さな差
- 入れてはいけない:原因不明の大きな差、科目の入れ忘れや二重計上が疑われる差
迷ったときは、まず「単位」「二重計上」「符号」を疑うのが安全です。
まとめ
- 総額/純額は「決算書の表示に合わせる」が基本
- 大企業は丸めでズレやすいので円単位入力が最もおすすめ
- 端数のズレは「短期的なお金(V)のその他/調整」で微調整
- ただし、二重計上・入れ忘れ・符号ミスを調整で隠さない
このルールで運用すると、合計が合わないストレスが大きく減ります。