資本剰余金・自己株式・新株予約権・非支配株主持分は、どう入力すればいいですか?資本金の欄にまとめてはだめですか?

カテゴリ: 連結・非支配持分

資本金の欄にまとめないでください。 ここは格付けの正確さに直結する、上場企業入力で一番大事な注意点です。

入力方法

純資産の科目は、資本金以外すべてブロックII調達側に「純資産系」の明細として追加します。

科目 入れ方 符号
資本金 資本金欄(固定欄)
資本剰余金(資本準備金含む) II調達・純資産系の明細
新株予約権 II調達・純資産系の明細
非支配株主持分(連結のみ) II調達・純資産系の明細
為替換算調整勘定・その他有価証券評価差額金など包括利益累計 II調達・純資産系の明細 +または−(符号そのまま)
自己株式 II調達・純資産系の明細 必ずマイナスで
利益剰余金 利益剰余金欄(固定欄・ブロックI) +または−

なぜ資本金欄にまとめてはいけないのか

格付けは「純資産の厚み」を最重要の軸として見ています。この純資産は資本金+純資産系の明細+利益剰余金から集計されます。

  • 資本剰余金を資本金欄に合算しても純資産の合計は同じなので、一見問題なさそうに見えます
  • しかし帳票上「資本金」が実際の何倍にも表示され、決算書と突き合わせたときに検証できない表になります。誰が見ても決算書と一対一で照合できることが、このツールの信頼性の土台です
  • 自己株式のマイナスや包括利益累計のマイナスを漏らすと、こちらは純資産が過大になり格付けが実際より良く出ます。特に自己株式を大量に持つ会社では効きます

連結決算での注意

  • 非支配株主持分は「グループ会社のうち他の株主の取り分」ですが、連結BSでは純資産の一部です。漏らすと純資産が過小になります
  • 為替換算調整勘定は海外子会社の円換算差で、マイナスのことも多い科目です。符号をそのまま入れてください
  • 連結と単体(個別)は別物として登録してください。同じ会社でも混ぜると期間比較が壊れます。分析目的なら通常は連結を使います

まとめ

純資産の科目は「資本金だけ固定欄、残りは全部明細、符号は決算書のまま」。これで現金一致チェックが通れば、格付けの土台(純資産)は決算書と厳密に一致しています。