「資本(純資産)」と「負債」の違いは?
カテゴリ: 資本と負債
結論
資本(純資産)は「返さなくてよいお金」、**負債は「返す(支払う)約束があるお金」**です。 初心者向けに言い換えると、資本は会社の“土台(クッション)”、負債は“支払いの約束(将来の出口が決まっているお金)”です。
まずは一行で覚える
- 資本(純資産):株主が出したお金や、会社が稼いで残したお金。原則として返済期限がない。
- 負債:借入金や買掛金、未払金など。将来に支払う義務がある。
この違いを押さえるだけで、貸借対照表(BS)の読みやすさが一気に上がります。
資本(純資産)とは何か
資本(純資産)は、BSの右側にある「返済不要の部分」です。代表例は次の通りです。
- 資本金:株主が会社に入れたお金(出資)
- 資本剰余金:増資に関わるお金など(出資の仲間)
- 利益剰余金:会社が稼いで残してきたお金(ミライストラクチャーの言葉では 儲けた履歴(①) の中心)
- 自己株式(△):会社が自社株を買い戻して支払った累計(資本から控除)
重要なのは、資本は「現金」そのものではないという点です。資本が増えても、現金が売掛金・在庫・設備など別の形になっていることがあります。
負債とは何か
負債は、将来に支払う約束があるものです。代表例は次の通りです。
- 借入金:銀行などから借りたお金(返済が必要)
- 買掛金:仕入先への支払い待ち(支払期限がある)
- 未払金・未払費用:支払うべき経費の未払い分
- 未払法人税等:税金の支払い待ち
- 退職給付に係る負債(退職給付引当金):将来の退職金支払いに備えた義務
負債は「悪」ではありません。大事なのは、負債が増えている理由が
- 事業の拡大に必要な資金なのか
- 資金繰りの穴埋め(短期借入)なのか を見分けることです。
スタークボードでの見方(お金の集め方/使い道の感覚)
初心者が理解しやすい整理として、次の感覚を持つと迷いません。
- 資本(純資産):お金の集め方(+)のうち、返さなくてよい“土台”
- 負債:お金の集め方(+)のうち、返す・支払う必要がある“約束つき”
つまり、同じ「集めたお金」でも、
- 返さなくてよい=資本
- 返す/支払う必要がある=負債 という違いです。
よくある誤解
- 誤解1:資本が多い=現金が多い → 資本は“土台”で、現金とは別です。現金が売掛や在庫に変わっていることもあります。
- 誤解2:負債が多い=危険 → 重要なのは「返せる構造か」「短期に偏っていないか」です。
まとめ
資本(純資産)と負債の違いは、次の一言に集約できます。
- 資本=返さなくてよいお金(会社のクッション)
- 負債=返す/支払う約束があるお金 この違いが分かると、BSが“暗記”から“理解”に変わります。