数字が大きく改善したのに、格付けが1段階しか上がらないのはなぜですか?
カテゴリ: 格付けの意味
わざとそうしています。格上げは1期に1段階まで、格下げは即時という非対称ルールです。
なぜ格上げはゆっくりなのか
財務の数字は、1期だけなら「たまたま」良くなることがあります。資産売却で一時的に純資産が膨らんだ、大口入金のタイミングが重なった——などです。
1期の好転で一気に2〜3段階も格上げすると、翌期に元へ戻って乱高下し、格付けが信用できなくなります。だから良い状態を続けて初めて、階段を一段ずつ上がる設計にしています。銀行の与信判断も同じ考え方です。
なぜ格下げは即時なのか
悪化のシグナルは早く知るほど打ち手があります。悪い変化を「様子見」で隠すと、気づいた時には手遅れになりかねません。だから悪化は遠慮なく即時に反映します。
まとめ
- 2期連続で良い数字 → 2段階上がる(1期に1段ずつ)
- 1期だけ良い数字 → 1段階だけ上がる(良い状態が続けば翌期また上がる)
- 悪い数字 → その期にすぐ下がる
格付けを上げる近道は、派手な一発ではなく利益の蓄積を続けることです。