矢印・自走力・到達時間は、それぞれ何を教えてくれますか?
カテゴリ: スタークコンパス(成長航路図)
決算書を2期以上登録すると、コンパスは「位置」だけでなく「動き」を語り始めます。ここがこの道具の本領です。
矢印(進行方位)
前期から今期への移動を8方位で示します。
- 北東: 蓄積も残存も改善。理想の進路
- 北: 蓄えは増えたが、残存は横ばい
- 北西: 蓄えは増えたが借入依存も増えた(借入で成長中。悪ではないが注視)
- 南西: 両方悪化。最も警戒すべき方位
自走力
「借入を返しながら、なお蓄えが増えるか」を1つの数字にしたものです。
- 自走力 = 蓄積の増加ペース − 返済の負担
- プラス: 自力で進める船。現状の延長で改善していきます
- マイナス(沈降): 何もしなければ状況が悪化します。返済が稼ぎを食っている状態
到達時間(TTB)
今の速度ベクトルのまま進んだ場合、次の海域の境界まで何年かを示します。「このままなら約2.3年で大航海域に到達」のように読みます。改善方向なら希望の時間割、悪化方向なら残された猶予です。速度が境界から遠ざかる向きなら「到達しない」と表示されます。
座標を動かすもの
横軸(残存率)を右へ動かすのは、利益を積むこと、在庫・売掛金・遊休の固定資産を圧縮することです。縦軸(蓄積率)を上げるのは利益の蓄積だけです。借入の返済は、現預金と負債が同じだけ減るため座標を動かしません(「借入金を返済したのに位置が動かない」のFAQをご覧ください)。
使い方の型
位置(海域)→ 方位(矢印)→ 速度(自走力・到達時間)の順に読むと、「今どこで、どちらへ流されていて、あと何年か」が1枚で決まります。経営会議の冒頭5分に向いた道具です。