スタークコンパス(成長航路図)とは何ですか?格付けと何が違いますか?
カテゴリ: スタークコンパス(成長航路図)
格付けが「今の体力の成績表」だとすれば、スタークコンパスは「現在地と目的地を同時に示す航海図」です。診断して終わりではなく、どこへ向かって、何をすれば動くのかまでを1枚で示します。
盤の見方: 縦軸と横軸
会社の位置は2つの数字で決まります。どちらも総資産に対する割合なので、会社の規模が違っても同じ地図に置けます。
| 軸 | 名前 | 意味 |
|---|---|---|
| 縦軸(上が良い) | 蓄積率 | 創業以来の利益の蓄え(稼いだ履歴)が総資産の何%か。会社の歴史の通算成績 |
| 横軸(右が良い) | 残存率 | 自分のお金(蓄え+資本)で固定投資と商売を賄って、なお残っている割合。マイナスなら、その分を借入で埋めている |
- 右上へ行くほど「自分のお金で回り、蓄えも厚い」理想の海域です
- 左へ行くほど借入依存が深く、下へ行くほど蓄積が薄い(マイナスは債務超過の兆候)
この地図の3つの約束
- 盤全体を常に見せます。 今いるマスだけを拡大しません。右上(順風満帆・雲の上)は、今そこにいなくても常に表示します——それが「目指す先」だからです
- 業種のせいにしません。 「旅館はこういうものです」のような業種名の慰めは、過剰投資などの本当の問題を隠すため、意図的にしていません。語るのは財務構造の事実と因果だけです
- 盤の外も対称に描きます。 左下の外は越えてはいけない海溝、右上の外は「資金が余りすぎでは?」という到達点ゆえの問い。盤外=悪、と一律には扱いません
格付けとの関係
格付けとコンパスは、同じ貸借対照表(スタークボードの5ブロック)を読んでいます。見ている本質も同じ——蓄えの厚み・蓄積の伸び・借入への依存——ですが、格付けは静止画で判定し、コンパスは動画で航路を示します。格付けが下がって落ち込む前に、コンパスで「どの方向に動いているか」「どのレバーが効くか」を確認してください。