建設業の決算書は科目名が独特です(完成工事未収入金・未成工事支出金など)。どの欄に入力すればいいですか?

カテゴリ: 科目名が一致しない

建設業の決算書は科目名こそ独特ですが、商売の中での役割は一般の会社と同じです。名前ではなく役割で読み替えれば、そのまま入力できます。

読み替え早見表

建設業の科目 一般の会社でいうと 入力する場所
完成工事未収入金 売掛金(引き渡し済み・入金待ち) 売掛金欄(ブロックIII 運用)
受取手形 売掛金の仲間 売掛金欄に合算、または明細追加(III 運用)
未成工事支出金 棚卸資産(仕掛かり中の工事に投じたお金) 棚卸資産欄(ブロックII 運用)
未成工事受入金 前受金(完成前にお客様から受け取った代金) 前受金欄(ブロックIII 調達)
工事未払金 買掛金(材料費・外注費の未払い) 買掛金欄(ブロックIII 調達)
支払手形 買掛金の仲間 買掛金欄に合算、または明細追加(III 調達)
完成工事補償引当金 流動の引当金 ブロックV 調達に明細追加
重機・足場・車両 有形固定資産 有形固定資産欄(ブロックII 運用)

間違いやすいポイント

  • 未成工事支出金を「その他流動資産」(ブロックV)に入れないでください。これは仕掛かり中の工事在庫=棚卸資産です。決算書上は流動資産に並んでいますが、スタークボードでは棚卸資産としてブロックIIに置きます(理由は「ブロックの考え方」のFAQをご覧ください)
  • 未成工事支出金と未成工事受入金は相殺しないでください。同じ工事の「投じたお金」と「先にもらったお金」ですが、別々の欄に総額のまま入れます。相殺すると資金構造が見えなくなります

考え方の芯

スタークボードの振り分けは科目の名前ではなく、そのお金の役割・性質で決めます。「完成工事未収入金」という長い名前でも、役割は「売ったのにまだ入金されていないお金」=売掛金そのもの。名前が独特な業種(建設業・造船業・ソフトウェア受託など)ほど、この読み替えの考え方が効きます。