どんな人(業種・規模)に向いていますか?
カテゴリ: 目的とメリット
結論
スタークボードは、貸借対照表(BS)が苦手な経営者・幹部・担当者ほど効果が出ます。業種や規模を問わず使えますが、特に「売上はあるのに現金が残らない」「資金繰りの説明ができない」といった悩みを持つ会社に向いています。
まず、スタークボードは“会計が得意な人向けの高度な分析ツール”ではありません。BSを「お金の集め方(+)/お金の使い道(-)」に翻訳して、現金の理由を説明できるようにするボードです。したがって、次のような悩みがある方に適しています。
- 黒字なのに現金が増えない
- 売上が伸びるほど資金繰りが苦しくなる
- 借入が増えたが、安心できない/返済計画が不安
- 在庫や売掛の増減で現金が振り回される
- 投資(設備・採用・広告)をしてよいか判断に迷う
- 銀行や社内に、資金の状態を短時間で説明したい
業種の相性(特に向いているケース)
業種で言うと、次のような“現金が詰まりやすい構造”を持つ業種ほど、効果が分かりやすいです。
- 製造業・卸売業:在庫(材料・仕掛・製品)が増えやすい/回収まで時間がかかる
- 建設業・工事業:立替や前払いが発生しやすい/入金までの期間が長い
- 飲食・小売:設備投資や人件費の影響が大きい/季節波動がある
- 旅館・宿泊業:改修投資・季節変動・前受(予約)などが絡む
- BtoBサービス業:売掛の回収サイトが資金繰りに直結する
もちろん、BtoC・BtoBを問わず利用可能です。スタークボードは「科目を暗記する」のではなく「現金の理由」を見える化するため、業種固有の科目があっても運用しやすい設計です。
規模の相性(小規模でも十分に価値が出る)
会社規模については、むしろ小規模〜中堅ほど効果が出やすい傾向があります。理由は、資金の詰まり(売掛・在庫・投資・借入)が起きたときに、手元資金で吸収できる余力が小さく、意思決定の遅れが致命傷になりやすいからです。
- 小規模企業:社長が資金繰りを一人で背負いがち。状況を整理し、幹部・社員へ共有する効果が大きい
- 中堅企業:投資・借入・運転資本のバランスが複雑化し、P/Lだけでは判断が遅れる
- 成長企業:売上拡大と同時に売掛・在庫が膨らみ、黒字でも現金不足になりやすい
逆に「まだ早い」ケース
次のような場合は、効果が出るまでに少し時間がかかることがあります。
- 取引が少なく、BSの動きがほとんどない
- 期中の数字が取れず、年1回の決算でしか更新できない
ただしこの場合でも、まずは年1回の決算BSで作成し、翌年との差分を見るだけで「会社の現金の増減理由」を学習できます。
まとめると、スタークボードは、業種・規模よりも「現金の理由を説明できるようになりたいか」「BSを社内の共通言語にしたいか」で向き・不向きが決まります。現金の背景を整理して意思決定の質を上げたい方に、特に向いています。